さて、今回からドラムについての話になるわけですが、ドラムについてネットで検索すると、You tubeなども含めて、とんでもないテクニックの持ち主が居たり、演奏技術や奏法などを解説してくれているところがあったりと、情報が溢れていてドラムの練習するのに事欠かない気がします。
ある程度ドラムが叩ける方の中には、それらを参考に、かっこいいフレーズを真似している方もおられると思いますが、中々上手くいかない人が多いのではないでしょうか。
そんな一流のプレイヤーが上手く聴こえるのは、やはり基礎的技術が確りしているものと思います。つまり、そこまでのプレイに至る過程が見えていないと、単純に同じことをしても上手くは聴こえなということです。
同じような感じにするためには、やはり基本的な練習が欠かせないのです。
テンポ120で8連符が叩ける人と100がせいぜいの人が、ゆっくりした同じテンポで8ビートを叩いても、その差は出ます。
一打一打のスナップ速度が違うので音色に違いが出てしまうのです。やはりある程度、足も含めてストロークの速さは必要です。私のスクールでは、基礎練習で足(利き足)も手(片手)もテンポ120で4連符2~4拍叩けるようになることが最終目標です。
とにかく神経と運動機能を、まず、鍛えてみてください。
さて、ここでそんな基本的なスティックコントロールの練習に最適な教則本から幾つか紹介します。
Rは右手、Lは左手という意味です。テンポは自由ですが、2分音符1拍100前後まで出来れば十分でしょう。メトロノームを使って練習してみてください。
出来れば、拍の頭がメトロノームと一緒になって、メトロノームが聴こえないくらい正確に練習してみましょう。
またこれらは全てノーアクセントですからVolも均等に心がけます。
いかがですか。単純に見えて結構大変ではないですか。
これはその名もSTICK CONTROLというアメリカの教則本からの抜粋です。誰でもすぐに考えつくようなものですが、目で譜面を追いながら、変化する楽譜を瞬時に判断し、それを腕に伝えてコントロールする。
この先この本はどんどんややこしくなります。一例をあげておきます。
スティックさばきにおいて、一般に右利きの人は左手の動きが悪く、バランスが取れていないものです。(その逆もありますが)
また、左手ドラディショナル持ちの人は特に動きの悪い人が多いと思います。それらを克服する手段はあります。
と、このコラムではここまでです。練習方法など知りたい方は是非ソアーミュージック・スクールに来てみて下さい。
必ず、お役に立てると思います。
さて、次回はルディメントについての話です。次の楽譜は、どう叩くでしょうか。(知ってる人は簡単でしょうが)テンポは符点4分音符110位まで表現可能です。
それでは、また。