STICK CONTROLはいかがでしたでしょうか。
自分の手足を思った通りに動かせて、自由な演奏が出来るようにする。これが最終目的と思われますが、その為の第一歩がSTICK CONTROLです。感覚神経と運動機能を十分養って頂ければと思います。
また、You TubeでSTICK CONTROLを検索すると、どういったものかが動画などで分かりますので、参考にされると良いと思います。
今回は、ルディメントについての話です。(ネット上ではルーディメントと発音してます)
若かりし頃、30年ほど前ですが、米軍音楽隊と仕事を共にすることがあって、そこのドラマーの一人と4年ほど交流していました。といっても東京で年に一度再会するという具合でしたが、そこでアメリカのドラム情報などいろいろ聞くことが出来ました。
学生時代にLPレコードでしか聴けなかった、私の好きなバディリッチやジョーモレロなどの話を聞くことが出来ました。が、いつしかルディメントの話になってお互いの技を競い合っていました。
やはり、世界的な一流のプレイヤーはしっかりとルディメントをマスターして、その上で華麗なドラミングをしているということが、身近に接したことのある人から聞けたことは大きな収穫でした。
さて、そのルディメントですが。
私が音楽隊に入って最初に目にしたルディメントの教則本が「William F. Ludwig Collection – Drum Solos」です。
STICK CONTROLと同時に毎日、とにかくマスターしようと頑張っていました。
アメリカのルディメントはN.A.R.Dというアメリカの打楽器の団体(1930年頃設立)が、スネアドラムのリズムの形(ステイックさばき)に名前を付けて統制し、ドラムを叩く時の規範にしたものです。当初は13パターンでしたが現在は40パターンに増えています。
それ以前にもスイスやフランス、スコットランド等の軍隊にそれら統制された奏法があるといわれてます。
教則本についてはネットで調べるといろいろ出てきますが、まずは「William F. Ludwig Collection – Drum Solos」が良いと思います。
この本は、各ルディメントの演奏方法が記されていて、ゆっくりから初めて、徐々に速くすると、何故かその譜面の形に落ち着くというものです。
次に、ある程度演奏できるようになってからですが、お薦めは「ALL AMERICAN DRUMMER」という教則本です。
150のソロ集で後半に行くにしたがって難易度が高くなっていきます。相当のレベルアップが出来ますよ。
このルディメントに関しても演奏のコツなど、当スクールに来て頂ければ完璧にお教えすることが出来ますので、是非お越しになってみては如何でしょうか。
さて、先のコラムのルディメントですが、いかがですか。
下記が本来の形です。
1小節目のフレーズは「Double Drag Tap」というルディメント名が付いています。速く叩くと6/8拍子のようになります。手順が判らないと思いますので下記に手順入りを添付しました。一度試してみて下さい。
次回もルディメントについて、もう少しお話ししたいと思います。
それではまた。