【コスパ最強?!】防音室の費用と、遮音性の真実

投稿者: | 2022年1月21日

オレの家、防音室あるねん

音楽家が言ってみたいワードTOP3にランクインする「自宅に防音室」。
近所への音漏れを気にせずに、いつでも、いつまでも、楽器が練習できる最高の環境です。

しかし音楽家にとって神器ともいえる防音室を得るためには様々な障害をクリアしなければなりません。
ということで、今回は防音室特集をしていきます!!

遮音性の真実

多くの方が勘違いしていることがあります。
それは、防音室を設ければ完全消音できるということ。

防音性能は”D35”みたいに数値化されていまして、この数値が大きいほど遮音効果も大きい。(D=75とかで最高ランクです)
一般的には「D30=ピアノの演奏音を普通の会話くらいの音量にする」とされていますが、実際はベースの低音はそこまで遮れなかったり、フルートの高音はバリバリに抜けてきます。

また、お住まいの建物構造(木造・鉄骨など)の影響も大きく関係するので、数値をそのまま鵜呑みには出来ません。

※マンションでは話し声が騒音トラブルのもとになっているので、どっちにしてもD=30は低すぎると思われます

「いや、ぼくはドラムもベースもやんねぇからD=35もあれば十分だに!」

それはちょっと違います。
仮に編集などの作業において低音の強調される音源を再生するなら、結果は同じ。
やはり遮音性能がD=40以下だと、マンションでは遮音性能不足であるリスクが高いですので、ドラムの低音などでも問題の無いD=60以上で発注をしたい…。

そうすると、よくある施工上や費用の問題点が浮上します。

施工上の問題

単純な話ですが、あるレベル以上に遮音性能を高めるには(制振遮音ボードや鉛複合板その他の吸音素材を用いて)壁を厚く設計する必要があります。
防音室の場合”壁・床・天井”を数十センチ(20センチ~ほど)の防音材で囲うように設計しますから、マンションで遮音性能を高めると中の空間がめちゃくちゃ狭くなります。
簡易な防音室であれば問題ないかもしれませんが、プロを目指すお子さんのためや、自宅スタジオで在宅ワークをする人にとって手狭なスペースは大きなストレスになりがちですから、事前に設計面で調査を入れましょう。

一般的なマンションでは天井高が2100~2300mmくらいです

費用の問題

あとは昔からいわれる、金額面のことです。
D=60くらいで、機材が十分に入り、かつ人がストレスなく動ける6畳くらいですと、おおよそ200~250万円くらい。
この時点で「よし辞めとこう」となるのが良く理解できます。

しかし前述のお子さまのために設計したい場合、背に腹は代えられないということでGOするでしょう。
どうしてもロマンを捨てられない人もまた、特別な理由なくGOすると思います。

しかし「自分だけの」という拘りを捨てられる人は、スタジオレンタル料金との費用を比較しましょう。

■防音室 ¥2,000,000
(借入金利12%くらいで計算して、5年ローンだと¥44,488/月の返済)
→実際の金額は¥2,669,280くらいになる見込み

■スタジオ個人練習¥550/時
一回あたり必ず3時間練習するひとがスタジオに入るとして、単純計算ですが約1,617回スタジオに入るとほぼ同額の支払い

これは(毎日スタジオに行った場合で)4年5か月と7日に相当するのですが、ここがペイラインになりそうです。
これを考慮して、それなら移動のコストのない自宅防音室がいいかも!と考えそうですが、最後にもう一つのポイントを整理します。

防音室のその後

最後に考えなければならないのが、防音室の未来。
筆者も自宅防音を持っている人を何人か知っていますが、残念ながら音楽をずーっと続けている方は少なく、ほとんどが物置になるか、よくて(?)シアタールームやゲーム部屋になっています。

一軒家に防音施工をした状態でもし住宅を売りに出した場合は買い手がつきにくくなることもありますし、マンションに施工する場合には引っ越し先に持っていけるユニットタイプが流行っていますが、間取りを熟慮しないと引っ越し先に入らない事もあります。

住宅は取り壊されるまで誰かが住むことになりますから、防音室の未来についてもしっかりと考えたうえで工事に踏み切った方がいいでしょうね。

ちなみに、ここまで書いてきた僕自身が自宅防音室ユーザーです。
15年くらい音楽をやっていれば元は取れますのでご安心を ( ´ ▽ ` )ノ

▼施工サンプルの見学も可能です

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