【90%が1年で挫折…】アコギの選び方を理解しよう

投稿者: | 2022年2月19日

趣味にアコースティックギターを弾いてみたい!


という人はたくさんいると思います。
でも実はアコギを始めて1年以上続けられるひとがごく稀だと知っていましたでしょうか。

今回は講師としてたくさんのアコギプレーヤーを見て、アコギを触ってきた筆者が『挫折しないアコギとのかかわり方・選び方』について解説します!!

第一章 アコギを持つという事

私見ですが、全てのギタープレーヤーさんにとって最も不幸なことは「何となく弾かなくなっていった」事だと思っています。
反対に「ギターのおかげで毎日が楽しいぃ!!」というのが、人生が成功したかどうかの線引きだと考えます。

ということで、まずはじめに良いアコギという楽器を持つ事でどのような日常が待っているのかお話ししていきましょう。

①すぐには上手くならない
②どんどん練習時間が取れなくなる
③近隣トラブルの種にもなる

「いきなりめちゃネガティブやな!」と思うでしょうか。
いえ、実はこのあたりをしっかりとイメージしておかないと、結果的に早期のギターリタイアが待っています。

✓ すぐには上手くならない

これは話すまでもありませんが、新しい事を始め、技術や感覚が定着するには相当な時間が必要です。
個人差はあるにせよ、最低でも3ヵ月~6か月、長ければ2年くらいは費やすのが普通です。
YouTubeでも参考にして1ヵ月くらいでそこそこ弾けるようになって…」みたいな甘い考えは禁物です。

✓ どんどん練習時間が取れなくなる

これも、多くの人が陥るワナです。
学生さんであれば進学、社会人であれば転勤や残業、結婚に出産…。幸せな人生というのはあなたからギターを弾く時間を奪っていきます。(良い事)
「昔ギターやってて一時やめとったから、また弾きたい」という人がめちゃくちゃ多いのは、上の理由からです。
自分の人生の段階からして、ギターを弾く時間的猶予がどれだけあるのかはしっかりとイメージを持った方が良いでしょう。

✓ 近隣トラブルの種にもなる

とくにマンション住まいの人なんかは、ほぼ100%契約書に『楽器不可(ギターなど)』と書かれています。(なんでやねん!!)
ちょっとくらい…とおもって弾いているつもりでも、音漏れというのは防ぎようがないのが事実。
そもそも楽器というのは、音を増幅させて効率よく響かせるために開発された物なので、当然に音がでっかくて壁を通り抜けるんです。
住宅環境などもちゃんと考えてからギターを始めましょう。

第二章 アコギの選び方

ここからが本番ですが、アコギには明確な選び方があります。
今回は大きく2つの視点に絞りました。

木材についての基礎知識

95%くらいが木材から出来ているアコギにとって、木材の質が最も重要です。
「こりゃ初心者にはわからん」と逃げ出さないでください。覚えるべきポイントをまとめておきます。

✓高級アコギにしか良質材は使われない

高級の定義は難しいですが、20万円以上くらいとさせてください。
これくらいのアコギであれば廉価材が使われることは(ほとんど)なく、ギター職人も手練れの人達が担当しますので安心のラインです。

そもそも木材に”高級/廉価”など存在しないのですが、楽器にとって良いのは木目がしっかり詰まっていて、強度と柔軟性がある材のようです。
年輪が均一につまった樹木はきっと、地球環境にうまく適応して生き延びたんでしょう。
こういう材を真っ先に伐採して楽器に建てつけているのですから、飽きたからといってすぐにギターをリタイヤせず長く愛用してあげて欲しいと思います。(個人の意見です)

✓どんな良材でも変化する

良材を手間暇かけて乾燥させることで楽器として最高の状態に仕上げているのですが、どれだけやっても木は外界に適応して変化します。
特に多いのが「反り、膨らみ、割れ」の3つで、反りはネック、膨らみと割れはボディの部分で頻発します。
経年劣化を出来るだけ防ぐ方法として、毎日ギターに触ってあげる、という方法があります。

楽器の七不思議なのですが、長年大切に扱われてきたギターはこれらの変化・劣化に強く長持ちし、粗雑に扱われたギターは反るわ曲がるわ膨らむわ、挙句の果てに「おれのギター安モンやからなぁ」と持ち主から言われる始末。

✓安いギターでも全然大丈夫

という事は高級ギターを買って大切にするか、予算内のギターを買って超大切にするかの2択になってきましたね。
多くの初心者さんは買いやすいお値段のギターを選ぶと思いますから、たとえ安いギターでも毎日触って大切に扱ってください。
そうすれば前述したように、自然と演奏も上達します

見た目

嘘みたいな話なのですが、見た目を妥協して買ったギターは早期リタイアする傾向にあります。
カラーやボディシェイプに代表されるデザイン性は楽器にとって最も重要な要素の一つですので、特に最初の1本目こそ妥協は禁物です。
しかし調べていくうちに趣向が変化したり、専門家の話を聞いて意見が変わることも良い事です。
こだわりを持ちつつ、先入観にしばられない楽器選びをしていきましょう。

・ボディ
アコギにはドレッドノート、OM、OOO、ジャンボなどいろんな呼び方の形があります。
厳密にはかなり違う構造なのですが、始めは気にせずにフィーリングで選んでOKです。

今回は初心者編ということで、細かい知識から選ぶよりも生活に根差したアコギ選びという観点でのお話でした。
何度も繰り返すようですが良いギターというのは長持ちするギターの事を差します。
せっかく気に入って手に入れたギターが良いギターと呼ばれるためには、持ち主の日々のケアが必要不可欠です。

アコギは本当に楽しい楽器です。
この記事がファーストステップのお役にたてれば嬉しいです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です