ローステッドメイプルとはメイプルを高温で加熱処理して材の中の水分や油分を揮発させることにより剛性を高めた材。ネックに使用されるとその効果は安定性だけでなくサウンドにも及び、豊かな生鳴りと経年変化したビンテージのようなこなれたトーンを生み出します。
バッカス堂 BST-2/RSM販売ページより
https://bacchusdo.com/product/bst2rsmsb.htm
何やら魅力たっぷりな説明から始まっているローステッドメイプルですが、実際はどんな物なのでしょうか。今回は真実をこっそり紐解いていきたいと思います。
剛性について
一般的に熱処理を加えたネックは剛性が高まり、反りや痩せに耐性がつくと言われています。
ローステッドというのもこの熱処理に当たりますが、実際の剛性はどうなのでしょうか。
剛性は高い、ただし保管が大切
と、結論を述べながら、楽器保管の基本中の基本と、ローステッドの経緯や特長を抑えていきます。
・高温多湿を避ける
・乾燥を避ける
・上積み厳禁
・放置は厳禁
これらはギターに限らず、楽器全般に言われる保管の基本です。
特に日本では、例年7月～9月末まで気温30度以上、湿度70%以上の日が続きますが、ギターにとってはこの環境はつらい。
流通しているほとんどのギターが海外生産のモデルですが、木材も同様に海外のもの。
日本とは異なる環境で育った木材ですので、日本の高温多湿に耐えうる材はとても稀です。
そこで出てきたのが「熱処理」という発想です。
高温で処理した木材は外部の湿気を取り込みにくくなって、含水率が安定します。水分量が安定することで木材に変化が起こりづらくなる結果、剛性が高まるという事で嬉しいことばかり。
でも、これで油断してはいけません。
木材は加工されていても生き物、 絶対変化しないというのはあり得ませんから、他にも気を付けるべき要点はたくさん。
例えば、多湿を避けて毎日練習で使っていてもホコリ・サビだらけにしたままだと木部へダメージが及ぶこともあります。
また、手入れを怠らずとも、扱いが雑で壁にぶつけたり落下させたりすると、同じく木部への負荷がかかります。
「そんなの当然じゃん…」と思いますか？？
でも楽器を持っている人なら必ずどれかに当てはまるのが現実です。
ローステッドは剛性が高く設計されています。
ただし、保管環境次第では反りも痩せも起こります。
ローステッドメイプルの機種特集
サウンドについて
これも一般に、熱処理を加えた木材はヴィンテージ感のあるサウンド傾向だと言われていますが、実際はどうなのでしょうか。
高音域の特長のある音
ヴィンテージ感は機材と技術次第
サウンド面についての結論はいつも同じです(m´・ω・｀)m ｺﾞﾒﾝ…
これだけ機材が多種多様な世の中ですし、ヴィンテージサウンドの定義も人によって曖昧なのが実情ですから、結局のところよくわかりません。
ただし、モタっとした低音域のコモりなどは感じられず、 高音域の際立ったシングルコイルの良さを引き立たせる音響特性である、と感じます。
【BST-2-RSMの詳細】
Body: Poplar
Neck: Roasted Maple
Fingerboard : Roasted Maple
Bridge:Synchronized Trem
Machineheads : Rotomatic Type
Fret: Nickel Silver
Pickup: Original S-S-H set
Control: 1Vol,2Tone(w/Coil Tap), 5way PU Selector
Scale: 648mm
Width at Nut : 42.0mm
Finish: Urethane
【BST-490-RSMの詳細】
BODY：Alder
NECK：Roasted Maple
FINGER BOARD：Roasted Maple
SCALE(FLETS)：25 1/2 inch (22F)
MACHINE HEADS：Rotomatic Type
BRIDGE：Vintage Synchronized Trem Type
PICK UPS：Original Single Coil Set
CONTROLS：1Vol,2Tone,5way PU Selector
BODY FINISH：Urethane Gross Finish
NECK FINISH：Urethane Gross Finish
サイト表記「即納」のモデルはどなたでもスタジオで試奏できますので、是非お問合せ下さい！！（在庫が流動的なので売り切れの場合はご了承ください）
試奏の問い合わせお待ちしております(人∀·)ﾀ
最近の記事