【楽器教室】発表会ビジネスで儲ける、は間違っている話

投稿者: | 2022年10月7日

生徒さんにも色々いらっしゃって、中には「私も、某大手音楽教室のピアノ講師だった」という人も。
そんな経験豊かな人たちから、あるとき別々に同じ質問をされました。

『ソアーの発表会、参加費安すぎるけど大丈夫?』

うちのイベント参加費は3000円、懇親会に至っては1000円です。(別途飲食代かかる場合もあります!)
ふ~ん、って感じだと思いますが、結論からいうとこの金額は「大手教室の相場から1/3以下くらい」です。

「え、糸数くんアホやん」
いえ、違います。

計算もできないおバカさんが運営していると思われたら信頼に関わるので、これについて解説していきたいと思います。

①発表会の参加費相場

大手教室のピアノ発表会など、地域の差があるにせよだいたい7000円~1万円の幅のようです。
これが高いか安いかはなんとも言えませんが、金額設定のメカニズムを知っておくと、金額に怒らなくて済むかもしれません。

参加費がどう設定されるか

参加費の「最低ライン」は経費を参加人数で割れば自然と算出されます。
たとえば経費全額50万円かかるとして、参加者50人だったら最低でもひとり10000円の負担をしてもらわないといけない、こう考えるのが自然です。
発表会でかかる経費というのは下記。

・会場レンタル費
・人件費
・その他(チラシ・Web広告費など)

他社の詳細は未知な部分が多くありますので、詮索は辞めておきます。
議題は『ソアーの発表会、参加費安すぎるけど大丈夫?』です。

②結論、全然余裕です

強がりましたが、前述の各費用はソアーでも当然かかってきます。
会場さんに、スタッフに、宣伝にお金をかけて発表会を成功へ導いていきます。

さて、何をどうやって3000円で収支をとっているのでしょうか。
簡単にいうと『発表会で儲けようなんて、これっぽちも考えていない』で終わりです。

③発表会=生徒さんの思い出のため

タイトルで言い切ったので詳説不要ですが、ソアーの発表会は「たくさんの人と思い出を共有するためのキッカケ」だと考えています。

子どものころ、友だちと運動会頑張ったこと、文化祭でモメたこと、部活で泣いたこと、今でも覚えていると思います。
人は楽しい、つらい、悲しい、嬉しいを軸に思い出を形成していて、これらを一つに束ねる事を記憶といいます。
そして豊かな記憶の束には、たくさんの成功と失敗が編み込まれています。

一方で大人になったらこういうの、どんどん無くなっていきます。

④参入障壁はぶっ壊した

ですから【大人が失敗するためのチャンス】を作る事を意識してイベント運営するようにしています。
もちろん生徒さんには「楽しいですよ~!モテますよ~!」と甘い事だけ言って集客していますので、この記事を読んだひとは口外しないでください。笑

冗談はアレとして、失敗と成功の距離が近い方が人はワクワクします。ストレスを感じます。
そして頑張って物事を達成したとき、思い出になります。

こんな楽しいこと他にないはず…でも参加してくれないと実感してもらえない…

『あ、参加費をギリギリまで下げたらみんな参加しやすい』

こうなりました。
ほぼ赤字です。
天才です。

⑤続けるために利益は必要だ

さて、天才赤字採掘屋の糸数も考えました。
こんな楽しいけれど、赤字が続くと辞めないといけない…。どうしよう。

難しそうな問ですが、答えはすぐに見つかりました。

「まぁいいか」

天才です。

金銭的なやりくりに捉われることなく、真っ先に自分が楽しむ。
どうやって楽しい内容にするか、どうやって失敗するチャンスを作るか…。

僕にとっても今年のイベントが大切な大切な思い出になりそうです。

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