【アコギと鳴り】木材は生きている

投稿者: | 2021年10月13日

鳴るギターって何だろう

楽器を演奏する人特有の「鳴り」というアイデアがありますが、アコギのような生楽器には鳴りが重要です。

ギターというのは、何も押さえずに「バラ~ん」ってやるだけで音が出ますが、ここで言っている「鳴る」というのは単に音が出ているという意味ではなく、「楽器の音響が、理想的である」ことです。

とにかく大きく出す?

鳴らす方法を突き詰めると終わりの無い旅ですが、明らかな事は力任せに弾いても楽器は綺麗に鳴らないという事です。

指やピックからの力をうけ弦が振動し、木部へ共鳴し、倍音を取り巻いて発音され、人の耳に届きます。
この時、小さく揺れれば小さい音が、大きく揺れれば大きな音が発音されます。
「なら大きく振動させればいいんだな!」と考えるのは待ってください。

前述の通り、弦の振動幅が大きくなればギターの木材へ伝わる振動も大きくなるのですが、実は木部が許容できる振動には限界があります。

許容できる範囲を超えて弦振動が生み出されると、木部に吸収しきれなかった分は音響の淀みや歪みなって発声され、多くの場合は美しくない音として感じ取られます。

力量の感覚は個体によって異なってきますし、なんと同一個体でも変化していきます。

「木材の状態で得意な振動の感じが変化する」という事です。

木は変化していく

アコギはしばしば育てるものだと言われています。
育てるというのは便利な言葉で、育て方次第では木材は必ずしも良い方向に成長するとは限りません。

木材は楽器として建てつけられたあとも、伸びたり縮んだり曲がったり膨れたりする可能性があり、そのどれもが音響にさまざまな影響を及ぼしていきます。
そのために、現状で最も木材が震えるポイントを見つけてあげる必要があり、これには培った経験と勘が、また意識も必要です。

自分のギターはよく鳴らせられても、他人のギターではそうはいかない。

なかなか奥深い技術ではあります。

>> ローステッドメイプルの秘密…

たくさん弾いて掴む

既に述べてきたように木材の響きクセをよく掴む必要があるので、これといったコツや方法論は無いと言えます。

鳴りを得るためには、自分の演奏と木材の反応を聞き分けられる耳が要るのかもしれません。

たくさん弾く機会を得てください

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