【これで1万円台…】[Hallstatt V-12]最安値バイオリンを調査しました

投稿者: | 2022年3月4日

バイオリンは初心者用であっても数十万円するのが当たりまえと思っていましたし、一昔前まではそれが事実だったと思います。
激安ギターやウクレレはクオリティに目を瞑らなければいけないし、安いラーメン屋はオヤジの親指が入っていても文句は言えない。

安い物は、必ず悪しきものである。
これは人々が共有してきた常識です。

しかしハルシュタット製の初心者バイオリン「V-12」がこの常識をひっくり返してしまいました。
今回はバイオリン講師の金子日南さんとともに、このクオリティを確かめていきます。

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✓ 意外と?しっかりした外観

まず付属品を見て驚くのは、バイオリン本体はもちろん、松脂変えの弦ピッチパイプセミハードケースまでついてくることです。
やはり特別気になるのがバイオリン本体ですが、これがなかなかしっかり作られています…。

さっそく金子先生に印象をお伺いしてみました。

金子
「このバイオリンが1万円台ですか?!めちゃくちゃしっかり造られている感じですが…」

ほうほう、プロから見てもそう感じるのですね。。
しかし、この手のコスパモデルは色々なところに造りの甘さがある事が多いので細部まで見ていきましょう。(悪い)

まずは弦楽器の要、ペグ(糸巻)からです。
ペグは精度が低いと調弦がうまくいかない場合があり、良くない楽器によくある症状の代名詞です。

✓ 安定感のあるペグ、嬉しい各弦のアジャスター

金子
「糸巻きの反応がよいので、しっかりとチューニングできますね。各弦にチューニングアジャスターがついているので、微調整が簡単にできます。」

正直、V-12のペグについてはほとんど期待していなかった私はビックリしました。
バイオリンはフレットの無い弦楽器のため耳だけで音階を認識するのですが、そこでチューニングが狂いまくると正しい運指どころではないのです。

ここまでくると価格の方が間違っている気がしてきましたが、最後にはやっぱり音質。
さすがに…さすがのV-12でも音はショボいだろう。。
ということで実演。

✓ 艶やかで甘美!ではないにせよ、素敵な響き

さて、音質には様々な意見があるとおもいますのであくまで主観ですが、弾いてもらった瞬間から「え!めちゃ素敵じゃないか?」と思いました。
もちろん演奏者の腕も良いのですが、楽器として一定の品質レベルはクリアしているからこその響きだろうと感じることができ、初心者にとって十分なクオリティです。

金子
「低音から高音域までしっかりと響いてくれます。安いバイオリンだから、響かずにキンキンするのかなぁと思っていましたが、びっくりです!」

繰り返すようですが、このバイオリンは1万円。
いつもの牛丼を30杯我慢すれば買えるのです。。

✓ その他、買った方が良い物など

①肩当て
セットの内容は十分すぎるものですが、バイオリン演奏に欠かせない肩当ては別途で揃えた方が良いでしょう。
お写真のものは金子先生の私物ですが、肩当ては数千円でも見つかります。
お求めの際はサイズを確認して選んでくださいね。

②クリーニングクロス
バイオリンは弓に松脂を塗る事で弦との摩擦を生み出し、弦を振動させます。
このため演奏後には白いホコリのような汚れがバイオリンと弦に不着しますので、クリーニングクロスは必ず持っておくようにしましょう。

✓ バイオリンを始めよう!

当教室のバイオリンコースでは演奏の基礎はもちろん、楽器のお手入れなどにも力をいれて指導しています。
初回は無料体験レッスンへお越し頂きますが、この時点で楽器がなくても安心!
今回記事にまとめたV-12を実際に手に取って頂けます。

▷無料体験レッスンは何をする??

せっかく始めたバイオリン、いつまでも楽しく笑顔で続けてもらえると嬉しいです。

金子日南/Hina Kaneko

全国子どものためのヴァイオリンコンクール 銀賞及びグループ指導者賞受賞。万里の長城杯国際音楽コンクール 小学生部門入選。
兵庫県立長田高校人文数理探究類型、京都市立芸術大学音楽学部弦楽専攻を卒業。自身の経験をきっかけに、大学にて臨床心理を学びながら、ソロコンサートやブライダル演奏を、依頼により、神戸市内の美術館や博物館、商業施設などにおいて演奏活動を行っている。三瀬由起子、豊嶋泰嗣の各氏に師事。

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