音楽に正解は無い、なんてよく言われます。
解釈の自由さはありますが、演奏の基礎などについて技術面での正解というのはあります。
また理論の面においては他の芸術と比べてもガチガチなのが音楽。
音楽は、正解に溢れています。
ギターの経験者さんで独学歴の長い人は総じて、これらの正解と遠いところにいる傾向があるようです。
積極的理由は、音楽を楽しんだから。
消極的理由は、苦手から目を背けたから。
と言う感じです。
楽器が上手だからといって必ずしも音楽を楽しめるとは限りませんから、いずれも良し悪しの混在するところですね。
しかし社会人になって改めて自分の”時間の価値”を見直すと「せっかくなら上達してみたい」と考える人が非常に多く、教室を選ぶモチベーションになっているようです。
ギター歴10年で教室に通う
生徒のAさんは学生時代からギターを10年間練習した結果、かなりレベルの高い演奏が出来るようになりました。
70年代洋楽のロックを中心に演奏し、B’zなどの邦ロックも網羅。
普通ならもう上を目指さなくても十分なくらいお上手!
それでも教室にお越し頂いているのには、理由がありました。
遊び方を教わっている
– これだけ弾けるのに教室へ来た理由は・・・?
簡単にいうと、限界を感じました。
自分では「あ、これなら弾けそうだな」という目利きが出来るようになってしまって、ゴールの見えている曲しかトライしない。
いや、それは果たしてトライなのか…と。。
もっともっと自分では積極的に挑戦しないジャンルとか、スタイルを知りたくて。
– 教室では今、何を学んでいますか?
今は苦手だったアルペジオと、多彩なスケールを用いたジャズ系の短いフレーズを練習しています。
ペンタトニックに凝り固まった指なので、結構大変…(笑)
– アルペジオとか、苦手に挑戦するのはどうですか?
楽しいですよ!一人だと、うーん…て感じでしょうけど。。
先生が定期的に飽きないように課題を変えてくれるし、結局、ジャズとか嫌いだったんじゃなくて挑戦の敷居が高かったって感じています。
譜面が読めない僕の為にTAB譜に起こしてくれるし、やる気になります。
– 今後はどんなスタイルに挑戦する予定ですか?
先生がエレキもアコギも弾けるので、次はアコギのソロギターなんてやろうかなと、、。
これもアルペジオ克服したから見えてきた世界かなぁと思っています。
弾けるかわからないけど…。(笑)
– Aさんからみて教室はどんな場所ですか?
いや、遊び方を教えてもらっている感覚ですよ!(笑)
経験者の意見は色々あるでしょうけど、僕みたなギター歴そこそこ長い人には実はおすすめですね。
初心者の時点から通っている人は心からうらやましいです。
経験者さんのお悩み
Aさんのお話のように、楽器歴が長い方は自分の限界を低いところに置きがちなようです。
「遊び方を教わっている」というキーワードが非常に印象的でしたが、音楽教室の講師もまた、音楽に魅せられた人たち。
一緒に遊び方を探す事こそ、教室に通う醍醐味なのかもしれません。

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